自殺者3万人超の実相。
『自殺を「社会的に強いられる死」という視点から探り、日本の病巣に迫った渾身の話題作』
自殺者数は死因の中で9番目だったと思う。1番はたしか癌の30万人だった。
3万人という数字は確かに異常だ。
私が生まれた島の人口が3千人。その10倍に当たる。
東京マラソンの参加者が約3万人。
道路を埋め尽くして走るランナーが1年間で亡くなることになる。
しかも、みずから!
本を読んでいてつくづく思った。
なぜ社会は事実を隠そうとするのだろうか、と。
自分に関係のないことは無関心でいられるのだろうか、と。
ここで、あえて社会と言ったのは、私もその中に含まれているからである。
今の社会は暴走しているのかも知れない。
闇雲に!
行き着くところも分からないで。
我々は、人の死を犠牲にしてまで、生活を豊にする必要があるのだろうか。
因みに、自殺者の7割は、働き盛りの男性である。
この数値は、先進国ではトップである。
生活が豊なのに、自殺者が多い。
こんなことが現実にあっていいのだろうか!