一生を棒に振る。
イチローは棒を振る
面白くないけどそのままにしておこう。
ドストエフスキイの「地下生活者の手記」にも似たようなセリフがあった。
考えたときはピリッとしたけど、後で考えるとたいしたことはない。
でも、消すのも面倒だし、そのままにしておこう、と。
そういえば、最近ドストエフスキイがよく取り上げられている。
亀山訳「カラマーゾフの兄弟」が100万部達成したそうだ。
ファンの一人として嬉しい。
好きな人が取り上げられると、まるで自分が褒められたような気持ちになる。
そうそう、今度「罪と罰」も完訳したそうだ。
ボーとして書いていたらあらぬところにいってしまった。
……
そもそも、棒に振るなんてあるのだろうか?
「今までの努力や苦心を無にする」
すこぶる日本的な考え方だと思う。
宗教的と言ってもいい。
もし、無にすることが出来たら凄いと思う。
努力や苦心を無にする!
なかなか出来るものではない。
努力や苦心をするとこれにこだわりたくなる。
せっかく努力したのだから、と。
でも、その努力や苦心を無にして、スタートラインに立てたらどんなにいいだろう。
それは、初心に帰ることかもしれない。