山門を側面から見るとよく分かるが、柱に対して中心がずれているのがよく分かる。
今にも左側に倒れそうである。
なぜそうなのか、はっきりした理由があるらしい。
昔お寺は城の役目も果たしていた。
敵が攻めてきたときに、簡単に左側に倒れるようにするために中心をずらしたようだ。
よく見るとずれているのが分かる。
不安定で今にも倒れそうである。
戦国時代ならいざ知らず、現代はそう作る必要はないと思うのだが。
合理性を無視してまで昔のやり方を真似る、それが伝統なのだろう。
小さい頃村祭りのときはこの山門の周りで遊んだものだ。
倒れやすいからこの周りで遊ぶな、と注意を受けたこともない。
今のご時勢とは大違いだ!
それだけ、ゆとりがあったのだろうか。
……
山門は今も眼下を眺めている。