息子とデートした。
「息子が佐賀に行かない」と言ってきた。
彼は、「佐賀に連れて行って」と直接言わない。
回りくどく言って来る。
遠慮深い人間だ。
行ってもいいよ、と言ってデートの約束をした。
息子と乗っている車の中は、見知らぬ人と乗ったときのエレベーターのようだ。
シーンとしている。
たまに質問すると、返ってくる言葉は単語だけ。
まあ、でも、親子ならではシチュエーションではないだろうか。
いつも食事をする時は一緒だし、今更喋ることもない。
一緒の空間で、空気感染のコミュニケーションと思えばいい。
帰りは、親子丼ならずカツ丼を食べ、名尾和紙工房を見学してきた。
以前来たときは、250円だった絵葉書が367円になっていた。
「高くなったですね」と言ったら、「絵描きさんがあげてきた」からといわれた。
3枚買ったら1,101円だった。
キリのいいところで、1100にすればいいのにと思いつつ、1円玉を出した。