従兄弟の法事に行ってきた。
早いもので忌明けである。
忌明けといっても、悲しみがなくなったわけではない。
別離の悲しみは何時までも続く。
ここで気をつけなくてはいけないことは、喪失体験による気分の落ち込みである。
無理に忘れようとするのではなく、充分に悲しみを味わう必要があるといわれている。
つまり、後に残らないように、味わいつくすことである。
……
お寺でお経を聞いていて思うのだが、訳の分からないお経を聞いて何か意味があるのだろうか?
後で、このお経にはこんなことが書いてあるのですよ、と解説してくれるならいいのにと思う。
お寺が、こんなことをやっていたら、民衆はどんどん離れていくのではないだろうか。
まあ、でも、私が心配するほどのことでもないのだが!
……
法事の一番の効用は懐かしい人との出会いかも知れない。
故人を中心にして人と人とが出会う。
そして、故人は人から人に伝わり、生きつづける。