今どき珍しい式だと思う。
このような式に生まれてはじめて参加した。
でも、この中学では28回目を数える伝統の式だという。
礼節を重んじた式典だった。
礼に始まり礼で終わった。
かといって堅苦しいか、というとそうでもなく、ほどほどに情もからんでいた。
途中親と子の手紙の交換があった。
親が子の手紙を読みながら、涙をふく場面をあちこちで見た。
やはり、親は子に弱い。
親子である以上この関係は死ぬまで続くのだろう。
立志式は区切りの式。
新春にふさわしい式である。
志を立て、親に感謝する。
一生に一度こんなことがあってもいい。
たとえ志通りいかなくても、彼らはこの事を一生忘れないだろう。