先日テレビを見ていたら、驚くべきことを言っていた。
それは、「AかB、どちらかを選択するとき、選択する6秒前に無意識の段階で選択している」というのだ。
もしこれが真実とするなら、無意識の世界がとても重要だということになる。
もちろん、フロイト以来無意識の世界に灯りがともされ重要なのは分かっていた。
でも、これからは想像も及ばないほど重要性が増していくのではないだろうか。
……
そう言われてみれば思い当たる節は一杯ある。
例えば1冊の本を購入する場合。
一寸今までにない、毛色の変わった本を選ぼうと思っても、結局似たような本を選択してしまう。
そして、本棚は似たような本で埋まってしまう。
これは多分、無意識のうちに判断した結果ではないだろうか。
思考パターンとか、行動パターンも同じである。
だから、何時までたってもなかなか変わることは出来ない。
もっとも、そのために、自己啓発本が売れるのだろう。
簡単に変わることが出来たら、自己啓発本なんてすぐ売れなくなるに違いない。
本当に変わりたいなら、無意識の世界を変えなくてはいけない。
しかし、無意識の世界を変えることはできるのだろうか?
……
先日、ある素敵な(これ以上の表現方法がなかった)方から本を借りた。
その本は多分、その方に出会うことがなかったら私の目に触れることはなかっただろう。
その本を読んだとき、この本は今まで私の中になかったものだと思った。
同じところばかりを飛び交っていた、インパルスが違うところに飛び交うのを感じた。
回りくどい言い方をしたが、ようするに今までになかった感動をしたということである。
今までになかった感動をするということは、無意識の世界を動かしたことにならないだろうか。
多分、新たな神経経路が出来たに違いない。
……
ここに、無意識の世界を変える大きなヒントがある。
つまり、たまには他人の進める本を読むことである。
まったく、毛色の違った本を読むことである。
本当に変わりたかったら!