成長もしていないし、進歩もしていない。
領土問題をはじめ、横たわる問題を見ているとそう思わざるを得ない。
問題は結局何の解決もしていないのではないだろうか。
解決したと思っている問題はただ、水面下に沈んでいたに過ぎないのだ。
時が経つとむっくり頭をもたげてくる。
今、揺れている竹島問題を見ているとよく分かる。
結局、歴史的にはどうなのだろうか。
たとえそれが日本の領土であったとしても、相手がそれを認めなかったら争いの火種は残る。
国と国の喧嘩も子供の喧嘩に似ているようなものだ。
「これは俺のものだ」と言い合っているような気がしてならない。
いや、むしろ子供の喧嘩より始末が悪いかもしれない。
仲裁がしにくい分。
人間はあらゆる問題を抱えながら、成長も進歩もなく彷徨ってゆく存在なのかもしれない。