中小企業を求人開拓で訪問するとよく言われることがある。
「高校卒業生はすぐやめる」から採用したくない、と。
一時期「7・5・3」というフレーズが流行った。
中卒は70%、高卒は50%、大卒は30%が3年以内に会社を辞めるというのだ。
その数字がたしかなものかどうか分からない。
ようするに、新卒者は辛抱が足りず、早く辞める人が多いことを言いたいだろう。
事業所の側からすれば、やめる原因は新卒者の側にあるような言い方である。
しかし、そうとばかりもいえない。
事業所の側にも昔ながらの体質が残っており、教育をする環境が整っていない。
教育に力を入れたら、早く辞めなくてすむ場合もあると思う。
キャリア教育は生徒だけでなく、事業所にこそ必要なのかもしれない。