新聞を読んでいたらドストエーフスキイの『白夜』の記事が載っていた。
何を読もうか迷っていたので、『白夜』を読むことにした。
末尾に1981年10月13日読了と書いてあった。
31年前の30歳の時である。
東京から帰ってきた年である。
題名は有名なので覚えているが、内容はまったく覚えていない。
『白夜』 感傷的ロマン ---空想家の追憶よりーーーと、副題がふたつ。
・・・それとも彼は束の間なりと
そなたの胸に寄り添うために
創られた人であろうか?・・・
ツルゲーネフ
と、意味深な言葉が裏の扉に・・・
《第一夜》
素晴らしい夜であった。それは、親愛なる読者諸君よ、
われらが若き日にのみありえるような夜だったのである。
《第二夜》
「さあ、ちゃんと生き延びなすったじゃありませんか!」
笑い笑い私の手を握りながら、彼女はこういった。
《第三夜》
今日は悲しい日だ。雨が降って日の目も見えず、まるでわたしの来たるべき老年のよう。
《第四夜》
ああ、この一件はなんといういう結末を告げたことか!
なんという大団円になったものだろう。
・・・・・・
一日一夜読んでみてはどうでしょうか?
のんびりと読書の秋を楽しむのも悪くない!