前もって言っておくが、私は詐欺師ではない。
また、詐欺師になりたいわけでもない。
ただ、最近思うことがある。
私は、詐欺師に向いているのでは、と!
職場の駐車場の横に小さな庭付きの住宅がある。
たまに高齢者のご婦人が庭いじりをしている。
先日、そのご婦人と立ち話をした。
数分で終わるはずの立ち話は1時間に及んだ。
話し手はご婦人。
私はもっぱら聞き手。
草むしりから始まった話は人生問題にまで膨れ上がった。
ご主人に先立たれ、今は一人暮らしだという。
子供たちはみんな出ていき、殆ど帰ってこないとのこと。
今は元気だが、先行きは不安だらけ。
金には困ってないが、将来が心配、とおっしゃった。
私が質問して聞き出したわけではない。
「ハイハイ、フムフム」と言っていただけである。
なのに、詐欺師にとってヨダレの出そうな情報が次から次に……
しかも、見ず知らずの人間に!
・・・・・・
友達によく言われる。
「お前は柳のようだ」と。
風次第で上下左右に揺れる。
つかみどころがない。
どこまでが本当かどうかわからない。
ひどいのになると、「支離滅裂」
・・・・・・
そんな私だから話しやすいのかもしれない。
人によって揺れる。
しかも、無意識に!
困ることもある。
話が止まらずに3時間聞いてしまったことがある。
流石に、その時は腰が痛くなりました。
詐欺師はつらい!