この言葉を初めて目にしたのはモリスの『裸のサル』を読んだとき。
以来、幼稚な人間に対してよく使った。
身体に似合わず、ネオテニーだね、と。
「ネオテニー」とは、「幼形成熟」のこと。
つまり幼い姿を残したまま成熟した動物を言い当てた生物学用語である。
さまざまな動物で見られるが、有名なのはウーパールーパーである。
他にイソギンチャク類やクラゲ類などにも見られる。
一説によると、人類そのものがネオテニーであるという。
とりわけ日本人は、その外見だけでなく文化においてもネオテニー化が進んだ民族なのかもしれない。アニメ・マンガの発達がそれを象徴している。
私も、どちらかと言うとネオテニーだ。
自分で言うのも何だが、成熟していない。
気に食わないことを言われるとむかつくし。
仕事に対して報酬が低いと不平を言うし。
決められたことは守れないし。
2杯で止めとけばいいのに、3杯食べるし。
メタボ対策に散歩しているけど、続かないし。
その他、数え上げたらきりのないほどあるし。
どうしようもない、ウーパールーパーだ!