『すべて国民は、個人として尊重される。
生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、
公共の福祉に反しない限り、
立法その他の国政の上で、
最大の尊重を必要とする。』
憲法13条にたどり着いた経緯を述べよう。
コミュニケーションについて考えていた。
コミュニケーションを妨げているものは何だろうか?
コミュニケーションをとる上でもっとも大切なものは何だろうか?
考える過程で、出てきたキーワードが『尊重』だった。
尊重という言葉が出てきたとき、自然に憲法13条が頭に浮かんだ。
人間の思考回路は面白い、いやいや私が面白いのかもしれない。
昔学んだことがひょっこり顔を出す。
当時、尊重することがコミュニケーションにつながるとは考えもしなかった。
個人の尊重は、人権の歴史の中で考えただけだった。
でも、今、よくよく考えてみれば個人の尊重ほど人間関係の中で重要なものはない。
いや、地球関係の中でと言い換えたほうがいいかもしれない。
それほど『尊重』の意味は深いのだ。
互いに尊重しあうことが出来れば、幸福になることは間違いない。
だから、13条に、個人の尊厳と幸福追求の権利が併記されているのだと思う。
『個人の尊厳プラス尊敬はイコール成功』となります。
従って、成功の鍵は個人の尊厳に敬意を払って接触することです。
この考え方は、人間関係が希薄になりすぎた現代にもっとも必要なのかもしれません。