長崎で花芸展を見たあと外海町に回り遠藤周作文学館を見てきた。
あいにくの雨で文学館の建っている岬から夕陽は見えなかった。
窓から殺風景な景色が見えた。
訪れるのは2回目。
1回目は良く晴れていて夕陽がまぶしかった。
私は物凄く単純な人間で、すぐ感動する。
氏の書いた文章を読んでいたら、その本が読みたくなった。
館内で売っていたので買ってきた。
題名は 『切支丹の里』と『生き上手 死に上手』
「人生に無駄なものはない」とよく言われる。
氏の文章を読んでいるとそのことが良く分かる。
挫折を経験したから今の自分があるのだ。
「生活と人生は違う」「病気はたしかに生活上の挫折であり失敗である」。
「しかしそれは必ずしも人生上の失敗とはいえないのだ」。
「何故なら生活と人生とは次元が違うからである」
こう考えると生き方が楽になるような気がする。
生活の失敗は何度でもやり直せる。
人生の失敗は何度でもやり直しは出来ないが。
息子も一緒に文学館を見た。
彼は、何を感じたのだろうか?