こころ支援研究所からの*笑顔ブログ*

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いつの間にか。

入道雲の輪郭がはっきりしている。
川原の上を飛ぶトンボの数が増えている。

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里芋の葉が黄色くなっている。
水かさが増している。

グランドに歓声がこだましている。
電柱にからすが止まっている。

すぐ下を車が通過した。
サトウキビの葉がゆれている。

白髪が増えている。
子どもが大きくなっている。

足腰が重くなっている。
物忘れがひどくなっている。

いつの間にか、過ぎてしまった。
変わり方が微妙だから、分からなかった。

でも、確実に変わっている。
時々刻々と変わっている。

良寛の有名な歌にこんなのがある。

『古へに変はらぬものは荒磯海と

        向かひに見ゆる佐度の島なり』

良寛が久しぶりに故郷に帰ってきて詠んだ歌である。

この歌には、変わらないで欲しい、という願望がある。

でも。

『来てみればわが故郷は荒れにけり

         庭も籬(まがき)も落ち葉のみして』

自然は容赦しない。

いつの間にか全てを変えてしまう。
by cocoroshien | 2008-07-29 15:46

初体験

初めて扉を開けた。
57年生きてきて初めてのことである。

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感想から言おう。
後悔はしていない。

お盆に田舎に帰り皆に会ったら言われるだろう。
今更、何だ。
いい歳をして。
男の風上におけない奴だ、と。

東京にいる頃身なりに無頓着だった。
『罪と罰』のラスコールニコフを気取って街をうろついた。

着るものはいつも作業着だった。
夏は作業着を脱いだ。
冬はその上によれよれのレインコートをはおった。

髪はボサボサ。
3ヶ月に一度床屋に行った。
以来、髪の毛をいじってもらうのは床屋に限っていた。

これは、私の不文律。
これ以外の選択などありえなかった。

……

でも、ひょんなことから不文律を破ることになった。
ほんの一寸した言葉が、私を狂わした。

「吉田さん、髪の毛は頭を防御するためにあるとよ」

また。

「髪型は、地位や職種に合わせないとね」

この、二言に私は「なるほど」とうなった。
髪にここまでこだわってものを言う人にはじめてあった。

プロ意識を感じた。
この人なら、髪の毛を預けていいと思った。

髪の毛のあるうちに?

扉を開けて中に入った。
スタッフが5人忙しそうに動き回っている。
皆、イキイキとしている。
好きなことをしている人の顔だ。

最初、髪を洗ってもらった。
かなり気持ちよかった。
こんなに念入りに洗ってもらったのは初めて。

カットをしてまとめてくれたのは、内田さん。
技術はともかく、応対がとても自然で心地よかった。
彼女は今年の全国大会で3位に入賞したらしい。

かくして貴重な初体験を終えた。

友達に言われた。
顔がまろやかになったよ、と。

店の名前はアトリエ『芸夢』。
佐賀県を代表する美容室らしい。
by cocoroshien | 2008-07-28 14:35

早苗

殆どのものが暑さにウンザリしているのに、早苗だけは違う。
涼しそうに風になびいている。

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植物で夏の風物詩と言えば朝顔だろう。
その朝顔ですら、日中はしょんぼりしている。

でも、稲はいつでもしゃきっとしている。
背筋を伸ばしている。

強烈な陽射しを浴びても平然としている。
はつらつとしている。
by cocoroshien | 2008-07-27 00:50

決壊

意味は、「かけやぶれること」
最年少で芥川賞を受賞した作家「平野啓一郎」の最新刊のタイトルでもある。

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デビューから10年。新たな代表作誕生!
と、帯に書いてある。

「2002年10月、全国で次々と犯行声明つきの……絶望的な事件を描いて読むものに〈幸福〉
と〈哀しみ〉の意味を問う衝撃作」

新聞の書評に惹かれて購入した。
うつ、不登校、引きこもり、孤独、不安、こんなキーワードにも惹かれた。

今風の言葉の意味は「きれる」!
堰を切ったように、「きれる」事件が起きている。

先日も、書店で犯行が起きた。
2人の方が亡くなった。

加害者はき決まって次のように言う。
「誰でも良かった、ムシャクシャしていた」

偶然「誰でも」にされた人は不運としかいいようがない。
いつでも、どこでも、「誰でも」になる可能性がある。

私も切れた経験がある。
切れるとコントロールが効かない。

まさに、切れた凧。
どこに飛んでいって、どこに落ちるか、予測がつかない。

落ちた後、思う。
何でこんな馬鹿げた事をしたのだろう、と。

こんな事があった。

教室の一室。
2人が、こちらを見て話していた。

何を思ったのか、私はツカツカと歩み寄り胸倉を掴んだ。
そして「ふざけるなよ!」と叫んだ。

まさに決壊した瞬間だ!
何が、何だか分からない。

一瞬、シーンとなった。
凍りついた場面はいまだに凍りついたままだ。

人は誰でも、凍りついた場面を持っている。
それが、いい場面だと、良いのだが!
by cocoroshien | 2008-07-25 03:26

炭窯

小さい頃祖父ちゃんは炭を焼いていた。
窯の中は真っ赤な炎が踊っていた。

狐狸庵に行った時、すぐ近くに炭窯があった。
懐かしかった。

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祖父ちゃんの炭窯は家から歩いて5分のところにあった。
今は道も広くなって車も行けるようになっている。

当時はリヤカーが通るのがやっとだった。
途中竹林があって、昼間でも薄暗く気味が悪かった。

竹林を過ぎるとパッと明るくなり、右手に祖父ちゃんの窯が見えた。
冬になるといつも祖父ちゃんはそこにいた。

窯出しの日は楽しみだった。
炭を出した後の残り火で焼き芋を作ってくれた。

窯の横に小さな穴を掘り、そこに生芋を入れ上から炭をかぶせた。
口の回りを黒くして、フーフー言いながら焼き芋を食べた。

祖父ちゃんは小学1年生になったときに亡くなった。
朝、誰かに「祖父ちゃんが死んだぞ」と言って起こされた。

棺おけの中に祖父ちゃんは座っていた。
棺おけを担いだ行列は竹林を過ぎ、炭窯の横を通った。

子ども心に思った。
「祖父ちゃんの炭窯だ」と。

亡くなった後も炭窯は残っていた。
空洞になった窯の中で遊んだ。

梅雨時は暗くてジメジメしていたので、ゲジゲジや蜘蛛がいた。
今、思うとぞっとするが、当時は平気で遊んでいた。

今は跡形もない。
跡形はないけど、頭の中に残っている。

祖父ちゃんは今も、

炭窯の横で丸太にすわりタバコをくわえている。
いかにも美味そうにくゆらせている。
by cocoroshien | 2008-07-23 00:59

狐狸庵

見帰りの滝を過ぎて、狐狸庵のたて看板を目印に登っていく。
途中道が狭い上に藪が覆いかぶさっている。
本当にこの先に狐狸庵があるのか不安になる。

途中わら屋根の民家が見えた。

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民家の周りには紫陽花が群生していた。

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車を止めて耳を澄ますと水流の音が聞こえる。

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それからしばらくしたら、看板が目についた。

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やっとたどり着いた。

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空間もさることながら、蕎麦の味は格別である。
国産品のそば粉100パーセントの手打ち蕎麦である。
噛むたびに蕎麦の味が口中に広がる。

定休日   毎週月・火曜日
営業時間 11:00~17:00
TEL    0955-56-7089

上り口は浜玉町、厳木方面にもある。

休日をのんびり過ごしたかったらどうぞ。
by cocoroshien | 2008-07-21 23:32

憩う会と22人の参加者に

『心が元気になる講座』が終わりました。
憩う会の3人のメンバーと22人の参加者に感謝します。

特に、22人の参加者には感謝・感謝・感謝です。
初めての試みだっただけに、フタをあけるまで不安でした。
何人いらっしゃるのだろうか、と。
でも、それは杞憂に終わりました。

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「まず、自分自身の能力を高めることから始めてください。そうすれば、自然にあなたは他の人の手本となり、あなたのアドバイスに多くの人が耳を傾けるようになるでしょう。本人が実践しているからこそ、そのアドバイスに説得力が備わるのです」

誰の言葉か分かりません。
講座が終わって一日たって、偶然この言葉に出会いました。
憩う会は「まず自分自身の能力を高める事から」始めていらっしゃるようです。

久木田さんは若いのに似合わず落ち着いています。
言葉が滑らかで、舌の上を滑って出てくるみたいです。
言葉も、事例も易しく分かりやすく、ストンと心に入ります。

それに、鮮やかな色のワンピースがとても素敵でした。
それを、このときの為に新調されたとのこと。
心残りは、それをカバーできるだけの報酬を払えないことです。

池さんは声にパワーがあり、言葉に淀みがありません。
それに、もっとすごいところは、ボディーランゲージです。
身振り、手振り、顔の表情は一人芝居を見るようです。

何度も聴いた話なのに、泣かされます。
今までいろんな人の講演を聴いたけど、彼女は1流の部類に入ると思います。
これからも、自分自身の能力を高め、私たちのパイオニアになって欲しいものです。

最後になりましたけど、講座に尽力をしていただいた全ての方に感謝します。
中でも、ブラザースの面々には、感謝・感謝・感謝です

次回は秋に行う予定です。
多数の参加をお待ちしています。
by cocoroshien | 2008-07-21 05:17

心象風景

車に乗って公園の脇を通過した。
左側の空き地に草むらが見えた。
その草むらの中に逆さまになった自転車が見えた。

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息子の自転車が見つかったので確認して欲しいという。
今更何だ!息子が故郷を離れて4年になるというのに。
4回目だ、どうでも良い事に熱心な警察官が来たのは。

出世は考えてないよ、と友人の警察官は言った。
愚直で、不器用で、現場が好きだと言った。
そんな人が組織にいられる訳がない。

私の高校のときの先生もそうだった。
我々の視点にたって見守ってくれた。
その先生も、今はいない。

裸足でグランドに出た。
教室に上がるときは、洗い場で足を洗いそのまま上がった。
廊下に無数の足跡が着いていた。

廊下は駆け足で渡った。
寒風を少しでも浴びないために。
「走るな」と柱に書いてあった。

黒光りのする柱に横線を引いた傷がある。
傷の横に数字が書いてある。
26・7・5

何故だか分からない。
筆記具のためし書きをするとき「都会のメアリー」と書く。
何故だか分からない。

逆さまになった自転車から。
「都会のメアリー」にたどり着いた。
心象風景をさらけ出すのは実にたやすい。
by cocoroshien | 2008-07-19 23:14

日記

「あらゆる仕事に、才能なんて特別なことはないよ。ただ好きかどうか、
それをする事が喜びかどうか、それだけのことだよ。」

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誰の文か忘れた。
自分の文ではないことははっきりしている。

日記をつけていた当時、いい文に出合うと抜書きをした。
古い日記をめくっていたら、冒頭にこの文があった。

本当にそうだと思う。
それだけの事だと思う。

何が?

勿論、仕事をすること。
才能に特別なことはない事。

勿論、中には才能に溢れた人はいる。
でも、そんな人は稀。

好きかどうかが、才能の分かれ目だと思う。


とにかく、1番ワクワクして、イキイキして、やりたくて仕方がなくなることに、
いっぺん取り組んでみるのはどうだろう。

出来なくても、やってみたらいい。
今の時代、食べていくのは困らないから。

先のことは計算しないで、とりあえずやってみる。
やってから、考えたらいい。

結婚だって同じ。
結婚してみたらいい。

失敗と思ったら、離婚すればいいのだから。

要は、考える前にやってみることです。
失敗を恐れたら何も出来ない。

何もしないで人生を終えたいですか?

それとも。

何かに挑戦して人生を終えたいですか?
by cocoroshien | 2008-07-17 00:17

続・車社会

都会で異変が起きている。
車を手放している人が多いらしい。

それはどうも現実みたいで、高速の渋滞がなくなり、駐車場の利用が少ないらしい。
ガソリンの高騰が原因だろうが、車社会が代わればいいと思う。

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世界から「日本のここが最悪だというのが二つあるという。
そのうちの一つは、排気ガスを吐き出す車を世界に向けて輸出している事。

トヨタが世界一の車のメーカーになるかもしれないけど、喜んでばかりはいられない。
世界では、それを非難する人たちがいる事を忘れてはいけない。

幼少の頃、車のない生活を経験した。
今思うと不便だが、当時は周りにもなかったのだから不便とも思わなかった。

舗装されてない山道をリヤカーを引いて登った。
このリヤカーに刈り取った稲を積んで何回も家に運んだ。

荷が重いときは牛に引かせた。
上り坂などはさすがの牛もへばっていた。

歩みがのろいと、父は力任せに鞭を打っていた。
子供心に、痛いだろうなと思った。

リヤカーはのろかったが、色々な思い出を載せて、坂道を登り降りした。
リヤカーに乗って、のどかな風景を眺めた。

車社会になって、リヤカーはなくなり、スピードは速くなった。
と、同時に負の進行も早くなった。

永遠にリヤカーを使っていれば、環境問題は起こらなかったかもしれない。
でも、我々はリヤカーよりも車を選んだ。

そして今、我々は自然から難問を投げかけられている。
車社会をどうしますか、と。
by cocoroshien | 2008-07-16 01:19