こころ支援研究所からの*笑顔ブログ*

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年の臍

6月30日は年の臍というらしい。

「一年もちょうど半ばの今日を、身体の真ん中にあるヘソにたとえた」。と天声人語にあった。

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マラソンならちょうど中間点に当たる。

新聞では「景気は底をうった」という言葉が紙面を賑わせている。

もしそうなら、底は中間点なのかもしれない。

でも、予断は許されない。

秋には2番底が来るかもしれない、という評論家もいる。

とにかくこの半年景気のいい話はなかった。

右を向いても、左を向いても、落込む話しばかり。

先行き不透明の不安の時代である。

……

と、ここまで書いたらロロ・メイの『失われし自己を求めて」を思い出した。

「不安の時代に生きていて幸いなことの1つは、
自分自身についての認識を強いられることである」。

なるほど、不安になると意識は内に向かざるをえなくなる。

それが幸いかどうかは分からない。

返って苦しくなるかもしれない。

しかし、今一度自分を見つめ、この不安な時代を考える必要はある。

過ぎ去った半年は返ってこない。

これからの半年、じっくり自分の事を考えるのも悪くない。

全ての源泉は“自分”にあるのだから!
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by cocoroshien | 2009-06-30 23:08

雑貨店

田舎のメインストリートをゆっくり車で通過した。

さびれてしまって活気はまったくない。

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店先に白髪の小母さんが立っていた。

その前を子どもがうろついている。

車の中から頭を下げた。

小母さんもちょこんと頭を下げた。

……

小さい頃、5円玉を持って釣り道具を買いに行った。

10円玉を持って小刀を買いに行った。

その頃の夢は30円を貯めて「肥後守」を手に入れることだった。

夢は中学のとき実現した。

しかし、夢は欲望と同じでとどまることを知らない。

息を吹き込むと膨らむ風船のように。

しぼむときもあるが、ふくらみ過ぎて破裂するときもある。

……

私の夢は田舎の雑貨屋から始まった。

その雑貨屋も昔の面影はまったくない。

雑貨屋の横にキャンディー屋さんがあった。

キャンディーといっても、アイスキャンディーである。

夏場、店の中に顔を入れるとひんやりした。

そして、なんともいえない香り。

……

全てのものは夢と同じようにしぼんでしまった。

ふくらまそうと思っても、もう出来ないだろう。

それほど、田舎は疲弊してしまった。

雑貨屋が疲弊したように。
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by cocoroshien | 2009-06-28 23:32

眠れない

か細い声で「眠れない」といわれた。

一応、教科書通り「眠れないのですね」と応えた。

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こんなとき、眠れない理由などどうでもいい。

そんなことはすでに分かっていることだから。

20分ほどあいづちだけで話を聞いた。

特に変わったところはなかった。

でも、最後の方に言われたことは、私の経験の枠をはみ出していた。

「リストカットすると、ホッとして眠れるの」。

その言葉は、今も私の頭の中をグルグル回っている。

「朝起きたら、ディスカウントショップに行くわ」

「無言……」

電話が切れた!

……

ドアを開けて外に出た。

夜が白々と明けようとしていた。

爽やかな朝の空気を吸い込んだ。

窓を全開して、疾走した。

でも、頭の中のグルグルを吹き飛ばすことは出来なかった。

その日、眠れなかったのは言うまでもない。
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by cocoroshien | 2009-06-28 11:17

決意表明

昨日佐賀から帰ってくる車の中で考えた。

私は、カウンセラーになって何をしようとしているのか、もしくは何をすべきか、と。

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交流分析を習い始めたときは、悩んでいる人を癒したいと思っていた。

傾聴を習いだしたら、全ての病んでいる人の力になりたいと思った。

そして今、そんな漠然とした考えでいいのだろうかと思うようになってきた。

もっと目標を、明確なものにする必要があるのではないだろうかと。


残された時間。

個人の力量。

資金。

そして、情熱。

いろいろ考えた結果出した結論は『自殺予防』

残りの人生を自殺予防に注ごう、と思った。

……

決意表明

残りの人生を『自殺予防』にささげたいと思う。

メンタルヘルスマネジメントを通して、企業に自殺予防を働きかけたいと思う。
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by cocoroshien | 2009-06-27 21:50

地方の反乱

宮崎県の知事がパフォーマンスを繰り広げている。

本人は地方の反乱と言っているがはたしてそうなのだろうか。

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私には、知事個人のパフォーマンスにしか見えない。

パフォーマンスも過ぎると滑稽にさえ見えてくる。

彼が知事に就任してから宮崎は変わったのだろうか。

いい方向に向かっているのだろうか。

いい方向に向かっているのだったら、途中で投げ出していいのだろうか。

彼がいなくなっても、宮崎はいい方向に向かっていけるのだろうか。

などなど、疑問はわくばかりである。

知事になってまだ1期も終わっていない。

そんな彼が志なかばであんなパフォーマンスをするのは解せない。

もっとも、ひょっとすると宮崎県民にとってはいいことかもしれない。

何故なら、じっくり腰を据えて県民のことを考えてくれる人を選べる可能性があるからである。

……

因みに、自殺率の高さは宮崎県は九州で1番で、全国でも6番目である。

私個人の意見としては、地味な仕事になるが自殺率を下げる仕事をしてもらいたいと思う。

後生に永遠に受け継がれる業績を残して欲しい。

知事がいなくなったら元に戻るようだったら、それは業績とはいえない。

せめて政治家だけでも、目先のことではなく50年、100年先を見据えた仕事をして欲しい。
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by cocoroshien | 2009-06-26 23:11

男と女

人間は男と女の2種類しかいない。

なのに、この複雑な人間文様は何だろう!

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15歳のとき東京に行った。

靴屋さんに勤めているときのこと。

職場の女性の先輩にいきなり手を握られたことがある。

その時、顔を真っ赤にしたものだから、それが面白いといって何回もされた。

そして、それは他の女性にも伝わり、散々いたぶられた。

今ならさしづめセクハラかパワハラに相当するだろう。

しかし、そんな女性も上司に触られると怒っていた。

その時私は思ったものだ、摩訶不思議な動物、それは女性なり、と。

誰でも、光と影、という二面性を持っている。

でも、男性より女性の方がより光と影の陰陽は濃いような気がする。

もっとも、研究したわけではないのでその確証はない。

今までの漠然とした経験から言っているにすぎない。

それに男も二面性を持っている。

二面性を持っているもの同士絡み合うのだから複雑になるのは当たり前か。

晴れと雨しかない天気予報だって複雑に絡み合っているのだから?
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by cocoroshien | 2009-06-25 23:09

続続・どこでもドア

先輩の前に「もう、疲れました」と言って、はがきの束をおきました。

先輩は馬鹿みたいにポカ~ンと口を開けて、「な、何」って発しました。

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その言葉を聞いて、今までの想いは全て氷解しました。

私は、独り相撲を取っていたのです。

先輩は、ただ単に一人の可愛い後輩と見ていたのです。

私は、一人の男性と見ていたのに。

全てを打ち明けました。

高校から、ずっと想っていたことを。

そして、今も!

でも、終わりにします。

もう、疲れました。

……

無言で、喫茶店を出て、駅まで歩きました。

一緒に歩くのもこれが最後だと思うと、無性に悲しくなりとめどなく涙が落ちてきました。

駅で、最後の別れをしました。

雑踏の中でひょうひょうと歩く、先輩の後ろ姿を見つめていました。

涙で、先輩が見えなくなるまで。

……

あれから30年、先輩はどうしているのでしょう。

相変わらずひょうひょうとして歩いているのでしょう。

風に揺れる柳の木のように!
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by cocoroshien | 2009-06-24 22:44

続 どこでもドア

先輩はあの時と同じように、ひょうひょうと入ってきた。

3年間の日々は、何にも変えてなかった。

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歩き方も、着るものも、ひょうひょうとしているところも。

「少しは?」と期待していたのに。

先輩は一張羅の作業着を着ていた。

手には、いつものように文庫を持って。

座ると、屈託のない笑顔をこちらに向けた。

馬がとろろを喰ったような顔。

まのびしているのがおかしくて、クスッと笑ってしまった。

この3年間先輩が卒業してから一度も会ってなかった。

でも、筆まめな先輩は度々便りをよこした。

旅先や登った山の絵葉書にその時々の想いをつづって。

ユーモアたっぷりの絵葉書は私を和ませてくれた。

でも、絵葉書を見るのも今日で終わり。

私と先輩の間に横たわる溝は埋まりそうにない。

こちらが埋めようと必死になっているのに、先輩はひょうひょうとしている。

休日になると山に行くらしい。

「何故山に?」

「そこに、山があるから」と馬鹿みたいなことを言って。
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by cocoroshien | 2009-06-23 23:50

どこでもドア

終止符を打ちたいと思っていました。

もうこれ以上宙ぶらりんでいるのは辛かったので。

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上野の駅前の喫茶店で待ち合わせをしました。

ときおり電車の響く音が聞こえる。

行きかう人は何事もなかったように歩いている。

私は苦しくて苦しくて辛いのに。

少しは、私のことを気遣って辛い顔をしてもいいのに。

と、勝手な想像をした。

一束の手紙を膝の上に置いて遠いところに目をやった。

……

懐かしい日々が蘇ってきた。

ざわめく教室の後ろから覗き込み、先輩を呼んでもらった。

先輩は、今日が何の日か頭にないのだろう、ひょうひょうとしてやってきた。

「ハイ、これ」

「…………?」

チョコレートを手渡した。

「…………?」

どんか~ん!

こんな感じのやり取りを3年間繰り返した。

先輩が4年のクリスマス。

セーターを編んでプレゼントした。

その時もシラ~としていた。

流石にその夜は悔しさと、情けなさでまくらに顔を埋めた。
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by cocoroshien | 2009-06-22 23:19

喫茶店

「時間ですよ」といわれるまで気づかなかった。

閉店の時間が過ぎていることを。

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それほど夢中になって話をしていた。

喫茶店を出て車を走らせながらぼんやり考えた。

最近、人の話を聞く機会に恵まれているけど、人に話をする機会に恵まれてないな、と。

今日はシチュエーションがよかった。

ゆったりとした空間とユッタリとした人。

話をしていたら高校の頃のことが、テープを勢いよく回すように蘇ってきた。

話を途中で遮られたが、不快な思いはなかった。

いつでも、このシチュエーションは作れそうな気がしたから。

話すは「放す」につながり、カタルシス効果があるといわれている。

話すことにカタルシス効果がある。

と、強いて言わなければいけないところに現代の問題がある。

昔はいたるところに、カタルシス効果があった。

しかし、現代はどうだろう。

カタルシスどころか、ストレスが滞留している。

どうしようもないほど。

でも、喫茶店にはなかった。

久しぶりに大人の空間に浸った。
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by cocoroshien | 2009-06-21 22:34