久しぶりに腹の底から笑った。
Aさんの傾聴に行って、こちらが癒されてしまった。
今日はいつもとは違って、戦時中のことを話された。
面白かったのは落下傘の訓練を受けたときの話。
戦争映画を見ると、かっこよくスマートに飛行機から飛んでいくが、実際はそうではないらしい。
特に初心者はほとんどの人間が一人では飛ぶことが出来ないらしい。
「では、どうするのですか」と間の抜けた質問をしたら、突き落とされるといわれた。
生きた心地がしないそうだ。
落とされた瞬間100メートルほど急降下するそうだ。
そのときの頭の状態はメチャクチャで今まで味わったことがないそうだ。
とにかくその恐怖感は経験しないとわからないとか。
そのときの話を聴いていて、なぜか知らないけど大笑いをしてしまった。
それにつられてAさんも笑われた。
……
家に帰ってからその話を息子にした。
「今度、落下傘を経験してみるか」と言ったら。
即刻、拒否された。
私は、一度経験してみたいと思っている。
どこに行けば経験できるのか分からないけど、無性に経験したくなった。
経験すれば、当時の飛行青年の気持ちが少しでも分かるのではないだろうか。