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こころ支援研究所からの*笑顔ブログ*

風日

この部落に来て23年、毎年欠かさず続けてきた風習が二つある。

その内のひとつが『風日』である。

風日_e0127995_1163598.jpg


豊作を祈願した浮立の一種である。

夏休みの最終日に高張提灯を持った2人の中学生を先頭に神社まで下る。

高張提灯の後には、竹笹の先につけた提灯を持った幼児や小学生や女性が続く。

その後は、青年や壮年の連中が笛、鐘、太鼓を鳴らしながら続く。

神社の前で、浮立を奉納して部落まで帰ってくる。

10年前は子ども達も多く賑やかな行列だった。

最近は子どもの数も少なくてなんとなく物足りない。

でも、夕闇の中を鐘を鳴らしながら練り歩く風景は幻想的で風情がある。

浮立の練習は盆が開けてから始めていた。

しかし最近は、1週間ほどしかしない、時間と気持ちに余裕がなくなってきたのだろう。

神社から帰ってきたら、公民館で酒盛り。

メインはこれで、このために人が集まるのかもしれない。

……

風日の次の日から学校が始まる。

祭りの余韻を残しながら子ども達は、家路につく。

夏休みの残り火を燃焼させて眠りにつくのだろう。

千鳥足でフラフラしながら上を見たら、上弦の月が下を眺めていた。

「月がきれいだね」と言ったら、「変なおじさん」と子ども達に笑われた。

明日から後半戦。

政権が変わり、世の中がいい方向に行けばいいのだが!
by cocoroshien | 2009-08-31 22:50
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