佐賀市民劇場に入会して2ヶ月になる。
今日は2回目の観劇だった。
新たに気づいた、言葉は沈黙によってより一層輝いている、と。
今日の演劇は言葉よりも、沈黙が多くを語っていた。
観てない人にいっても分からないが、ラストの沈黙は今後の人生を考えさせられた。
言葉が発せられているときは何も考える余裕はない。
しかし、言葉が途切れた瞬間思考は動き出す。
思考が動き出すと、まさに荒れ野を駆け巡る。
とどまる事を知らない。
ピカートの言葉を思い出した。
「もしも言葉に沈黙の背景がなければ、言葉は深さを失ってしまうであろう」
まさにその通りだと思う。
日本人は元来沈黙が好きな民族だと思う。
狂言、能、相撲、弓道、柔道、茶道、華道、落語、漫才、和服、などなど!
随所に沈黙のよさが隠されている。
和服姿の女性も沈黙が似合う。
寡黙という言葉はとても男性的だと思う。
しかし、反面、負の部分もある。
あくまでも推測だが、うつ病はこの沈黙が大いに影響しているのではないだろうか。
……
リビエールの夏の祭りとともに、私の夏も終わった!
あとは、深い沈黙の秋を楽しむとするか。
あ、そうそう、大事なことを忘れるところだった。
観劇は、妻と行きました。