テレビで咲いているのは見たが、実際に咲いているのを見るのは今年初めて。
庭先に白くほころんでいる梅の花を見るのは。
桃色の花をつけている桃も咲いていた。
地味でさみしかった庭も段々と賑やかになってきた。
久しぶりにドライブに行った。
義母さんと義母さんの姪も連れて行った。
二人合わせて182歳。
後部座席の2人の話を聞いていると面白かった。
まるで、筋書きのない漫才のようだった。
呼子でイカを食べ、波戸岬でサザエのつぼ焼きを食べた。
波戸岬はカップルや家族連れが多かった。
子どもを連れた家族連れを見ると、昔は私たちもあんな感じだった。
久しぶりに
波戸岬の野原を妻と散策しながら昔のことを思った。
相変わらず海中展望塔はあった。
しかし、遊覧船の桟橋は朽ち果てていた。
歳月は形や色彩を変える。
孫を連れて来る日は何時になるだろうね。
と、妻に言ったら「何時になるやろね」と曖昧な返事。
上の娘は26歳になった。
浮いた話はまだ何も聞かない。
……
雨模様だったが雨は降らなかった。
岬の風は冷たかったが、肌をさすほどの冷たさはなかった。
確実に地球は春に向かって回転している。
色とりどりの花が咲きほころびるのは間近だ!
白い風車の間をトンビがかすめていった。