とても感動的な演劇だった。
あらすじはこうだ。
『韓国併合から30年後の昭和15年、日本政府は朝鮮人に対して日本名にするよう改名を迫る。
改名を拒んでいる地主・ソルヂニョンは娘に700年に渡って受け継がれてきた族譜を持ってこさせ、
「一族の当主として、先祖に代々受け継がれてきた名前を変えるわけにはいかない。」と力強く語る。
しかし、日本政府のさまざまな圧力に屈し、名前を改名し自ら命を絶つ。』
と、あらすじを書いたところで感動は伝わらない。
やはり、生身の人間が演じてはじめて伝わる。
無邪気に遊ぶ子ども達が「学校に行きたい」と叫んだり。
哀切感あふれたアリランにのって、悲しみと怒りに震えるおもいで舞う踊りは見事だった。
感動と共に日本人であることを考えさせられた。