大震災のあと、地震学者や物理学者が頻繁にブラウン管に登場している。
そして異口同音に「想定外」だったといっている。
その、間の抜けたような言葉を聞くたびに、この人たちは本当に頭がいいのだろうかと思う。
私はもちろん頭は悪い。しっかり自覚している。
だから「想定外」という言葉は許されると思う。
しかし、彼等は自他共に頭がいいと認められている人たち。
軽々しく「想定外」という言葉は使って欲しくない。
あまり軽々しく使ってもらわれると、何のために勉強しているのだろうと疑いたくなる。
それに、説明もそんなに上手ではない。
特に、原子力保安員の説明を聞いていると、何を言っているのか分からない。
それに、顔の表情に緊迫感がない。
本当に福島で原発の問題が起こっているのだろうかと疑いたくなる。
冷静に、冷静に対処されているのだろうが、緊急時にあまりにも冷静にされると問題が伝わらない。
人間なんだから、もう少し起伏にとんだ感情を見せてもいいと思う。
感情を揺さぶらない情報の伝達は、情報とはいえない。