入院した人なら誰でも経験があると思う。
孤独ほど辛いことはない。
ヘルニアで3ヶ月入院したことがある。
最初の1ヶ月は痛みに耐えることだった。
のど元過ぎれば何とやらで、痛みのことはすっかり忘れた。
しかし、2ヶ月目から始まった孤独の辛さはいまだに覚えている。
夜、寝静まったときなど、ベットに横たわっているのがとても辛かった。
朝早く目が覚めたときなどは、早く夜が明けて、誰か来ないかなと聞き耳を立てた。
看護師さんが検診のために来たときなどはホッとした。
ああ、これで少しは孤独が和らぐと、と。
……
これまで、数回入院したが、病気そのものよりも、孤独が一番辛かった。
孤独のときに一番効く処方箋は『人ぐすり』だと思う。
すぐ傍に人さえいれば病気の辛さを忘れることが出来た。
人さえいれば元気になることが出来た。
今ほど、この『人ぐすり』が必要なときはない。
人は、人によって癒される!