長崎県波佐見に中尾山という陶器の里がある。
先日、この中尾山で『秋陶めぐり』というのが催された。
春の『桜陶祭」に比べお客はかなり少ないが里の雰囲気は充分堪能できた。
画像《言葉遊び②と中尾山》は中尾山の一部である。
里の中心を下から上にレンガ造りの石畳が延び、その横に小川が並んでいる。
石畳も素敵だが、わき道の小道が私は好きである。
小道を伝っていくと思わぬところに出る。
思わぬところに出るその瞬間はなんともいえない。
時空を超えて見知らぬところに出たような感覚さえ憶える。
小さな窯元、可憐な花、電柱、電線、煙突、そして素朴な人たち。
上から眺めると、きっと、誰だって、
日本のよき時代のふるさとに帰ってきたような気になると思う。
こんなところこそ、ずっと後世に残して欲しいものである。