怨みは怨みによって鎮まらない。怨みを忘れて、はじめて怨みは鎮まる。
反対に、『目には目を、歯には歯を』という言葉がある。
ハムラビ法典や旧約聖書の出エジプト記にも出てくる。
キリストの山上の説教でも有名である。
害を与えられたら、それに相応する報復をすることのたとえである。
刑法の罪と罰はこの考え方によっている。
殺人を犯すと死刑に処せられる。
アルジェリアで起こった事件もこの考えが根底にある。
「怨みを忘れて、怨みは鎮まる」と悠長なことは言っていられない。
やられたらやり返す。
それがごく普通の考え方である。
今日の言葉は覚者にだけ通用する言葉である。
この言葉が通用する社会になってはじめて、地球上から争いがなくなることだろう。
と、いうことは、争いは永遠になくならない、ということか?