嬉野市男女共同参画フォーラム2008に参加しました。
サブタイトルは~女と男 認め合い支え合う嬉野市をめざして~でした。
熊本県立大学教授の石橋敏郎さんの講演は面白かったです。
バリバリの熊本弁で漫談みたいでした。
それにとても分かりやすく、スコンスコンと頭に入りました。
教授らしからぬ風貌と話しぶりも受けました。
「介護は女性の仕事?」という事例が気になったので紹介します。
『夫の両親と同居し農業をやっています。半年前、義母が突然脳梗塞で倒れてしまいました。
幸い手術は成功し、現在、自宅療養をしています。でも、義母一人では何もできないので、
食事、入浴、排泄の世話など一切を私がしています。農業をしながら、家族の世話や義母の看病をするのは大変な重労働です。でも、夫や義父は私が義母の面倒を見るのは当然と考えているようで、ちっとも手伝ってくれません。心身ともにすっかり疲れ果ててしまいました』
(42歳 農業女性)
一昔前の話ではありません。現実の話です。
以前として、「介護は女性の仕事」という考えがはびこっているのでしょうね。
先生曰く、「何が男女共同参画社会の実現を妨げているのか?」
それは、「男だから、女だから」と決めてかかるからだということです。
動物はきちんと役割を分担しています。
人間も以前はそうだったのでしょう。
でも、今日では役割の垣根がなくなってきているようです。
性差ではなく、個人差が強調される世の中になりました。
こんな風潮が良いことなのか、悪いことなのか、それは分かりません。
しかし、上記の事例のように女性だけに押し付けるのはよくないでしょう。
男女共同参画社会とは何か、真剣に考える必要はありそうです。