都会で異変が起きている。
車を手放している人が多いらしい。
それはどうも現実みたいで、高速の渋滞がなくなり、駐車場の利用が少ないらしい。
ガソリンの高騰が原因だろうが、車社会が代わればいいと思う。
世界から「日本のここが最悪だというのが二つあるという。
そのうちの一つは、排気ガスを吐き出す車を世界に向けて輸出している事。
トヨタが世界一の車のメーカーになるかもしれないけど、喜んでばかりはいられない。
世界では、それを非難する人たちがいる事を忘れてはいけない。
幼少の頃、車のない生活を経験した。
今思うと不便だが、当時は周りにもなかったのだから不便とも思わなかった。
舗装されてない山道をリヤカーを引いて登った。
このリヤカーに刈り取った稲を積んで何回も家に運んだ。
荷が重いときは牛に引かせた。
上り坂などはさすがの牛もへばっていた。
歩みがのろいと、父は力任せに鞭を打っていた。
子供心に、痛いだろうなと思った。
リヤカーはのろかったが、色々な思い出を載せて、坂道を登り降りした。
リヤカーに乗って、のどかな風景を眺めた。
車社会になって、リヤカーはなくなり、スピードは速くなった。
と、同時に負の進行も早くなった。
永遠にリヤカーを使っていれば、環境問題は起こらなかったかもしれない。
でも、我々はリヤカーよりも車を選んだ。
そして今、我々は自然から難問を投げかけられている。
車社会をどうしますか、と。