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こころ支援研究所からの*笑顔ブログ*

蜂の巣

部屋の中からは先端しか見えなかったので小さく感じた。

窓を開けて乗り出して見たら、根元がかなり大きい。

こうなったら、どこまで大きくなるか試してみよう。

まさか、家よりは大きくなるまい。

家より大きくなったら、蜂と一緒に協同生活だ。

超有名になるだろう、蜂の巣に呑み込まれた間抜けな人間として。

大きくなりすぎた山椒魚は、穴から出られなくなった。

私は、大きくなりすぎた蜂の巣に呑み込まれて、家から出られなくなった。

面白い小説が書けそうだ!

蜂の巣_e0127995_23533847.jpg


田舎に住んでいたころ、蜂にまつわる話をよく聞いた。

勿論私も話に花を添えた。

夏休みだった。

家の前の広場で地方劇団の芝居をやっていた。

演目は『四谷怪談』

芝居小屋に小さな足長バチの巣を見つけた。

棒切れで蜂の巣を叩き落したまでは良かったが、わずか1匹の蜂に目の上を刺された。

目の上はボッコリと、目が見えないほど腫れた。

まるでお岩さんみたいになった。

私を薄暗闇の中で見た友達は、ビックリして腰を抜かした。

今でも言われる、「あん時のミツボーは幽霊のごたった」と。

嘘のような、本当の話だ。

よりによって、四谷怪談をやっているときに刺さなくても良いと思う。

もっとも、巣を叩き落した私も悪いのだが!

……

叩き落したで、連想した。

飛んでいるスズメバチを叩き落した奴の武勇伝。

まだ生きていたので、つま先で踏み潰そうとした。

その瞬間、親指の先に焼き火箸を当てられたような痛みを感じた。

よく見ると、靴の先に穴が開いている。

敵も然る者、最後の一突きを靴の穴に向けたのだ。

教訓……蜂を踏み潰すときは、穴が開いてないかどうか確認してから実行のこと。

自然は教訓に満ち溢れている?
by cocoroshien | 2008-10-14 23:45
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