知り合いの告別式に行ってきた。
亡くなられた方は91歳。
ここ2年は寝たきりの状態だった。
でも、一応大往生。
皆さん平静に受け止められていた。
号泣する人はいなかった。
ところが、いよいよお別れというときになって、他をはばかることなく泣いている人がいた。
20歳前半の青年で、とても爽やかな印象を受けた。
亡くなった人のお孫さんで、小さい頃お守りをしてもらったらしい。
その時の情景が蘇ってきたのだろう。
涙の理由はそこにあったのかもしれない。
しかし、その因果関係は摩訶不思議である。
事実としての死だけでは涙は出ない。
そこに、情が加わったとき涙が出るのだ。
涙の理由は科学的に証明できるだろう。
簡単に!
でも、して欲しくない。
人それぞれ理由があって涙を流すのだから、共通の涙の理由なんて知る必要はない。
その人だけが知っている涙の理由を大切にして欲しい。
爽やかな青年から、涙の理由を教えてもらった。