私はあいまいな日本語大好きである。
と、日本で生まれ育ち日本語以外知らない人が言っても、説得力に欠けることはわかっている。

先日、悲しいことに野郎ばかりで旅行に行ってきた。
画像は豊後高田の昭和の街に行った時の副産物。
あいまいな日本語を語るときに、ふさわしいかなと思い選択した。
ポストの前を通った時、情景にピッタリの人がいたので頼んで一緒に写ってもらった。
その下は、今ではほとんど見られなくなった ヒ バ チ 。
火鉢にかざしている手は初(はじめ)さんの手。
といっても、誰もご存知ないと思う。
私だって知らないのだから。
これ以上行くとどこに不時着するのかわからないので元に戻そう。
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私は、何度も言うようだけどあいまいな日本語大好きである。
なぜかって!
それは、私自身が、日本語よりあいまいだからである。
よく日本語は、季語が美しい、色の表現が美しいと言って好きな人はいる。
しかし、私にはそんな高尚な趣味はない。
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あ、そうそう、先月、かなり立派な胡蝶蘭をもらった。
その胡蝶蘭の葉が緑色から茶色に変わってきた。
で、今日、職場で、「なんで色が変わったのですかね」と聞いてみた。
この言葉の次に来る言葉は「どうすればいいのですかね」だ。
あいまい語大好きな人間だから、二つ目の言葉は省いた。
多分言わなくても、察して答えてくれるだろうと思ったからである。
ところが、返事は「枯れてるんじゃない」だった。
そんなことは「分かっとる」ばい。
私が待っとった返事は「どうすれば良いのか」ってこと。
たとえば「水をかけたら」「日光に当てたら」という処方箋が欲しかったのです。
あまりのバカ正直な返事に笑うに笑えなかった。
あいまいな日本語は操るのが難しい。
でも、日本語、ダ イ ス キ 。